謝るんだったらUPするなYO!
やれるトコまで頑張ったんなら謝るなYO!
を信条としてたの。でも理性並にも信条なんて持ってないんで、罪悪感の方が大きくなってしまいました。もう駄目ッ!


いえねこ

野良猫ナランチャが、軒を借りて母屋を乗っ取るいえねこになるという話です。

書くのに一番時間がかかった。自分のテーマとしては「鳩の影」の方がよっぽど重いのだけど、いえねこは勢いでは乗り切れなかった。書きたいシーンを一人称でひたすら書き綴って、順番を入れ替えたりしたのですが、いじりすぎて訳が分からなくなり、仮アップした物を他の方に見てもらったりしてご迷惑をおかけしました。とても助かりました。

「ナラとブチャがラブラブならフーゴとアバで傷心カップル成立だ」と前々から思っていたのです。でも二人がやる理由がない。だめじゃん。いや、このサイトを立ち上げたのはひたすらエロを書きたいという欲望だけだったんですよ。まずヤリありき。パンエピソードはアバッキオで書いてたのですが、俺を僕に変えたってのは内緒だよ☆

など星を付けて誤魔化してみましたが、本当はいつも起承転結のある話を書きたいと願ってるのです。その願い虚しく地に落ちる。ああ、話の筋話の筋・・・と部屋をさまよいCKBの777をやたら掛けるのです。頭働かなくって眠るときも掛けっぱなし。十数時間部屋の中は昭和歌謡。今描いている漫画が「ナランチャとブチャラティ京急の旅」なので、京急も出てくる「夜ヴィブラート」はィィイネッ!と無限リピート。その歌詞→「だけど趣味の悪い歌だわあの女の趣味なんでしょ」「雨の夜ドアを叩く私は惨めな濡れ猫」「あなたは気付かないのね私の心の渇きなんて」「この安っぽい街の角/思い出も腐ってく/へんな匂いをプンプンさせながら/街が溶けて腐って行くわ/崩れてしまえ 消えてしまえ/この酸性の雨に溶けてしまえ」「いっそこのまま 放置して帰る/事ができたのなら 本当にどんなに楽でしょ」「だまされないでね/あんな女にやられちゃってさ/仔犬すぎるよ まったくね」などもう・・・!絵を描くときに音楽は書かせないけど、テキスト書くときに音楽をかけるとこうなるんですねぇ〜。普段はタイトルを曲名から拝借してばっかりなのですが、さすがに「涙のイタリアンツイスト」はないだろうと却下。まぁ裏タイトルか。


LIQUID SOLID

春先に、玄関ホールに沈丁花の香りが吹き溜まりを作ってて、いいなぁと思って書きました。そんな年は取ってないフーゴです。まだ自称年寄りが切実さを帯びない程度で夜露死苦。


鳩の影

寒い国に住んでいて、七色のマフラーを巻いて公園の鳩の群の中を歩く彼女。ネット即ちTRASH BAGS!テクスト即ちTRASH BAGS!このテーマで自分を掘り下げるのなら、彼女を1行入れないワケにはいかない。彼女が鳩の群の中に突っ込んでいったのだか、鳩の群を避けたのだったか忘れた。


あかしあ

唐突にアカシア。高校の頃まで家の脇はアカシアの道で、夏になる寸前の夕日に照らされる様が心にクリップされていました。(あー、なんかこの懺悔自体イタくなってきたな)数年会わないでいた高校の友人と最後に食事をしたのが新宿あかしあだったというのも有りです。久々に大阪まで遊びに来てくれてありがとう!


詩人の吉原幸子は、2002年の11月28日に彼岸へ戻ってしまいましたか。今知りました。
勝手ながら
以下オンディーヌより引用。

沈黙

さうですか
あなたもこの檻にきたの
あなた 叫ぶあなたを黙らせてください
まだ勢いよくもがいてゐますね
抗らってゐますね
いいえ
目を伏せて耐へつづける姿しか
ここではあり得ないのです

拷問は毎分 毎秒
そして毎日
毎日を 毎秒を生きのびることの苦しさを
あなたもいつか知るでせう
朝ごとに 目ざめるのがおそろしい

ああ あなた出て行ってください
あなたがゐると
わたしの悲鳴が わたしの耳にきこえてしまふ

叫ぶことが抵抗ではないのです
歯を噛んで
折れるほど噛んで
黙り通すこと
口を割らないこと
決して<苦しすぎる>と
<要らない>とは言はないこと

激しく耐へること
それがこの檻の愛です

裏切りをください
もっともっと
傷をください
鞭をください

同じ顔 ひとつの愛を
ふたりでもつわけには どうしてもいかない
おなじ花をみて微笑みあったり---

愛が微笑みである筈がない
苦しくない愛などある筈がない
わらってゐる幼な児をみてさへ ただ苦しいのに

(傷つくことでしか確かめられないひとと)
(傷付けることでしか確かめられないひとと)
ゆるされすぎてくるしいのなら
もとゆるすから
もっとくるしむといい

奪うふのだ つきのけて
奪ひ合ふのだ

ひとつの愛を
相手にだけはあきらめさせようと
裏切り合ふのだ
血を流して

争ひをつづけるため
永遠の奪ひ合ひに勝ちのこるために
裏切りをください
わたしが 決して
あきらめないために

ああ 裏切るもの
その確かさによって
誠実によって
蒼ざめながら裏切るもの
目のかたちをしたプリズムに
七いろに彩られ
ある日ふたたび よみがへる歴史

突風に 窓ガラスが
いっせいに不気味にはためく
この音の向かふからのやうに
やってくる
たくさんの
記憶

裏切るもの 愛によって
裏切ることを裏切るもの
遠くから風にのって吹きつける
かろやかな むごい影たち 顔たち
そのうつくしさによって裏切る
裏切りによって尚
別れによって尚
うつくしく完成されようとするもの

ああ 別れ 
死のやうに甘く匂ふ 絶望の叫び

まだ泣きながら
踊りながら
わたしはもう 生きてゐない
あんなに何度も殺したのに
あなたはまだ死んでゐない

たうたう
<あなたでなければ誰でもいい>
とあなたは叫ぶ
<だから 裏切られるのはあなたではない>
と---
怒りに似たかなしみなのか
かなしみに似た怒りなのか
何故 そんなにもはげしく 否定にしか賭けられないのか
それほど大きなチップスを投げ捨ててまで
何故 ぎらぎらと憎んで立ちふさがるのか
うしろ手に孤独をかばって

わたしであることへの ないことへの
あなたであることへの ないことへの
似てゐることへの 似てゐないことへの
肯かないことへの 肯くことへの
果てしない不服と 攻撃
そのかがやきのために
わたしはたしかに受けとめる
憎さと同じ重さのかなしみを やさしさをさへ
そして傷ついた 獣のやうに
じぶんもいなりながら
いちばんしみる 熱い唾液で
わたしは あなたの怒りの傷口を
なめてもいい

/0

あの夏から
すでに死ははじまってゐた
つよい陽ざしの 歯こぼれのやうに
雨がしのびこみ
独りの病菌がまかれ
腐蝕 ははじまってゐた

幼な児が最初に覚えたことばを
そのまま真似て
堤防の上から海に投げつけたあの夏
<ナァイ!ナァイ!>と
くろい海ねこのやうに啼いた夏
すでにさうだったのか
すでに0ははじまってゐたのか
 (少なくとも
  1+0=1 だった?)
 (いいえ
 (1*0=0 だった---)

ひどく近い灯りが またたいたのは
ぽつんと浜に立つ電柱の すぐ手前に旗があって
その旗が風にはためき
せはしなく さへぎってゐたのだ 光を
終りははじまってゐた

心のわれめで 腐蝕はすすんだ
雨垂れの音と 世界とが
一歩一歩遠ざかった
あき缶の底の金色の反射を
もう 太陽と間違えたりはしなかった

今や0は果実のやうにずぶずぶに熟れる
心も 肉も 匂ってくる
じぶんで その饐えた匂ひをたのしんでさへゐる
もう 近づいてゐる 
終点は目にみえてゐる
熟れはてて つぶれるだらう
そしてもう ほんたうに生きることはやめるだらう

ほんのいく夏か前 ほんたうに生まれたのに
再びあの衣を着けるだらう
からっぽの微笑み
幸せに似た静かな明け暮れ

もう腐らない ハク製の果実 しして
遂に完成する
<ナァイ!>

(つまり 死の実在
 0÷0=1 ?)