|
|
やはり僕は受かってしまった。まわりの人達のお祭り騒ぎと来たらなかった。合格のためにお菓子断ちをしてたという母親の作る弁当は、試験当日カツが入っていた。僕は食べずに捨てた。
これで僕は大学生か…。達成感が無い訳ではない。やれるからやっただけ。目の前に食事が用意されれば、僕は整えられたシルバーに手をつける。それと同じくらい、当然の事だ。
中学や高校も行ってみたかったけど、正解を見せればゴキゲンの僕のママは大ハリキリだったからとても無理だろう。
ビスコッティーにカプチーノ
生クリームにミントの添えられたマンゴーのココパルフェ。
ママは大のお菓子好き。答えはいつもあってるのに
なのにどうしてボクをぶつの?「御子息の大学進学、おめでとうございます」
「S氏のおかげですわ」
「いいえ、滅相もない」
「こんな立派な本を毎週送っていただいて…もう何とお礼をすればいいのかわかりません」
「坊ちゃんの家庭教師として役に立てる事が私の喜びです。お気になさらずに」
「あの子もとても喜んでいるの。終わってしまうのはさみしい」
「もしよろしければ、続きをお持ちしますよ?」S氏が婦人の肩に手をかける。
鬱陶しい家庭教師ともこれでオサラバだ。これだけはせいせいするな。あいつ、ママに色目使いやがって。ママもママだ。愛想良くしちゃって。
演習問題を解いておくようにと指示を出したままS氏はリビングに行ってしまった。戻ってくる気配もないし、退屈に飽きたフーゴはリビングへと向かった。午後の日射しを受けて、レースのカーテンが揺らめいている。
ソファに逆光のふたつの影。それが何かわかった瞬間、テーブルの上にあった何かを鷲掴みして、とにかく教師に打ち付けた。
ママは泣いているし、教師は既に肉だった。後から聞いた話では、幸い命は落としてないそうだ。僕が掴んだのは分厚い百科事典で、なんと4キロもあったらしい。よく生きてたってカンジ。
気が付いたら僕はパッショーネという組織に入っていた。平たく言えばギャングチームか。
部屋の中には何人かの少年がいる。皆僕より年上かな。さっきからチラチラと目配せをしてくる。まともそうなやつは1人もいない。もちろん僕もその内のひとりなワケか。
話す必要があるなら向こうから話しかけてくるだろう。僕は奥にある椅子に腰を掛けていた。すると向こうからエキゾチックな黒髪の、細身の青年がやってきた。「ブチャラティだ」
「殺されるぜ、アイツ」ブチャラティというらしい、その青年は口元に軽く笑みをたたえていた。どうやら殺されるという事はなさそうで、僕はほっとした。
「フーゴ君、だっけ?そこはリーダーの席なんだ。俺はそういった事は気にしないタチだが、皆がそうという訳ではないんでな。リーダーが来る前に、別の場所に移るといいよ」
「あ、失礼しました」
「ところで幹部のポルポさんが呼んでいる。俺と一緒に来いって話だ」
「え、話ってなんです?」
「さあ、な…。行ってみるまでわからないさ。ただし、これからここにいるってんなら、君にNOという選択肢はない事を忘れるなよ」
凄味のある目に、僕はただ頷くより他なかった。
「ようこそ、パンナコッタ・フーゴ君。かねてより君の噂は聞いているよ。これはこれは思った以上の…」
「近くによりたまえ。君をもっとよく見てみたい」
フーゴは臆する事なく素早く上着を脱ぎ去った。
「これでいいですか?」
「ブチャラティ、君は下がらなくてよろしい」「体つきといい、声といい完璧だね。フーゴ君、パッショーネはそのマークが象徴するとおり男性のみの組織だ。わかるかな?」
フーゴは固唾を飲んだ。
豪華な調度品で揃えられた部屋の奥に、悪趣味な天蓋付きのベッドが見える。
「まさか…」
フーゴは隣の青年をチラと見る、黙って聞けという目配せだ。
「私がもっと若く、体に無理のきく状態でないのが悔やまれるよ…。安心したまえ。私は君に手を出したりはしない」
全身の汗が引いていく。フーゴはほっとした。
「そのかわり。私の技巧は全てそこにいるブチャラティに仕込んである。おそらく初めてだろうが、何度もの昇天を保証するよ」
「え…なんですって?」
慌てたのはブチャラティだ。確かにブチャラティは心得ていた。そしてフーゴは愛らしい。
しかしいいのだろうか?まだ少年になったばかりのフーゴは、戸惑いがちにこちらを伺っている。困惑する様子が手に取るようだ。
フーゴに手を伸ばしかけたが、ブチャラティは自らのホックを外し、同じく上半身裸になってフーゴに向き直った。「…わかりました」
■一応ノートには最後まで書いてあるので、す、が。UPできねーなーとダラダラしてしまうので、自分として抵抗のない範囲までUPしてみました。自傷行為に近いっていうか、同人って自傷なのか?「血が出たりゅん♪」レベル。ハラさばいたら死んじゃった。だから私はヌケヌケとーン。